指す将竜王戦本戦トーナメント一回戦 あずVS真夜戦 自戦記

 指す将竜王戦本戦トーナメント一回戦、真夜さんとの対局です。2A三位(前回までを参照)として本戦に出場した私の初戦は3A組優勝の真夜さん。いくら一位と三位とはいえここは上のリーグの意地を見せるため絶対に負けられません。
 また、真夜さんは対局前に奇襲宣言をするという情報戦を仕掛けてきました。いつもならこういうときは迷わず逃げるのですが(おい)、上のリーグということで受けてたとうと思っていました。それではご覧ください。

初手からの指し手

▲7六歩△9四歩▲2六歩△9五歩▲2五歩△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△9二飛▲6八銀△9四飛(途中図)▲6六歩△6二玉▲3八銀△1四歩▲4六歩△7二玉▲4七銀△8二玉▲7八金△9二香▲3八金△9一玉▲3六歩△8二銀(第1図)

途中図
後手:真夜
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉 ・v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金v角 ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩|三
|v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 ・ 銀 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:歩 
手数=14  △9四飛  まで

第1図
後手:真夜
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂 ・v金 ・ ・v銀v桂v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・v金v角 ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・|三
|v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩|四
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 銀 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 金 銀 ・ ・ 金 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ 玉 ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:歩 
手数=28  △8二銀  まで

 奇襲ときていたので何がくるかと思えば、一間飛車でした。端歩の瞬間に察しましたが、正直組んでくれるほうがありがたいくらいに思っていたので一切咎めずに指し進めました。研究手一発でこちらが負けるような奇襲じゃなくてまずは一安心。
 一間飛車穴熊は大駒交換になるとバランスや堅さで負けますが、それに気を付けて小駒を盛り上がって抑え込むのが基本方針。10秒将棋みたいな早指し戦なら網が破れて負けたりしますが、60秒あればそういうイメージはありませんでした。
 はい、フラグです。

第1図以下の指し手

▲3七桂△7一金▲7七角△2四飛▲2五歩△7四飛▲6七金△3四歩▲5六歩△4二銀▲5七銀△3三銀▲6八玉△5四歩▲7八玉△6四歩▲2九飛(途中図)△4四銀▲4五歩△5三銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2九飛△1三角▲4八金△3三桂▲8六歩(第2図)

途中図
後手:真夜
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・v桂v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・v金v角 ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・v歩v銀v歩 ・|三
| ・ ・v飛v歩v歩 ・v歩 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 角 金 銀 銀 桂 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ ・ 金 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:なし
手数=45  ▲2九飛  まで

第2図
後手:真夜
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v銀v歩v桂v歩v角|三
| ・ ・v飛v歩v歩 ・v歩 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・|五
| ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 ・ 角 金 銀 銀 桂 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:歩 
手数=57  ▲8六歩  まで

 手数が長いので飛ばし気味にいきます。
 一間飛車穴熊にぐんぐん盛り上がっていきます。中央に厚く、網を破らせず、万全の態勢を築いていきます。
 生放送によれば、真夜さんは54手目(△1三角)あたりで、
「あなた先手だよ?しかもレート上だよ?そんな守ってばっかでいいの?」
と挑発していたようです。まあ一間飛車が煽り戦法だということでしたが。そんなこと露とも知らずどんどん形を良くしていきます。しかし、攻め将棋の真夜さんはここで暴発します。

第2図以下の指し手
△4四歩▲同歩△同銀▲4六歩△4五歩▲同歩△同桂▲同桂△5五歩▲4六歩(第3図)

第3図
後手:真夜
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩v角|三
| ・ ・v飛v歩 ・v銀v歩 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ ・v歩 桂 ・ ・ ・|五
| ・ 歩 歩 歩 歩 歩 歩 ・ ・|六
| 歩 ・ 角 金 銀 銀 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:桂 歩 
手数=67  ▲4六歩  まで

 一歩交換はよいとして、△4五歩が問題の一手。▲同歩△同桂▲同桂に△同銀と取ると▲4六銀で銀が捕獲されてしまいます。そこで△5五歩と突いて▲同歩なら△4五銀▲4六歩に△5六歩を用意しようとしてきましたが、▲4六歩がピッタリの一手。先手が優勢になりました。
 仮に△5五歩▲同歩の突き捨てを入れるなら△4五歩の前だったと思いますが、上の通り△5六歩まで進んでも▲同銀右△同銀▲同銀で、後手が難しい将棋だったと思います。序盤はこちらの大作戦勝ちで、後手はじっと待っておくしかない、というのが感想戦でも出た結論でした。

第3図以下の指し手
△5六歩▲同銀右△5五歩▲4七銀△6五歩▲同歩△5四飛▲6六銀△4五銀▲同歩△4六歩▲5八銀△3五歩▲5五銀△2四飛(第4図)

第4図
後手:真夜
後手の持駒:桂 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩v角|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 銀 歩v歩 ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ ・v歩 歩 ・ ・|六
| 歩 ・ 角 金 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 銀 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:銀 桂 歩四 
手数=82  △2四飛  まで

 後手は暴れるしかありません。△6五歩と突き捨てて飛車を5筋に転換しますが、それに対する▲6六銀が疑問手でした。△4四銀が動けば▲5五銀と取るぞ、という脅しですが、△4五銀から△4六歩が嫌なくさび。▲5五銀と取り切ることはできましたが、△2四飛とぶつけてきました。

第4図以下の指し手
▲2五歩△9四飛▲4六銀△3六歩▲3五歩△2二角▲4四桂△4三金▲2四歩(第5図)

第5図
後手:真夜
後手の持駒:桂 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・v金 ・v歩 ・|三
|v飛 ・ ・ ・ ・ 桂 ・ 歩v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ ・ 銀v歩 ・ ・|六
| 歩 ・ 角 金 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 銀 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:銀 歩三 
手数=91  ▲2四歩  まで

 ▲2五歩はビビり過ぎの悪手。ここは▲同飛△同角▲6三桂(変化図)

変化図
後手:真夜
後手の持駒:飛 桂 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
| ・v歩v歩 桂 ・ ・ ・v歩 ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v角v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 銀 歩v歩 ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ ・v歩 歩 ・ ・|六
| 歩 ・ 角 金 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 銀 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:飛 銀 歩四 
手数=85  ▲6三桂  まで

と進めるのが将棋の勝ち方。以下金を逃げても飛車を打ち込めば明快な堅さ勝ちです。本譜の▲2五歩で形勢がひっくり返ることはありませんが、長引きました。
 また、▲4六銀では▲3五歩が優りました。△同角と取りたいところですがそこで▲3九飛が痛く、△3四歩なら▲8五銀、△3四飛なら▲4六銀があり先手勝勢。かといって△3五同角と取れないなら▲4六銀と種駒を残さず回収して紛れがありません。
 少しずつ疑問手を重ね、▲4四桂も疑問手。ここは▲5五歩とさらに手堅くいくべきでした。▲2四歩で良いと思っていたのですが…。

第5図以下の指し手
△同歩▲同飛△3三角▲2三飛成△6六歩(第6図)

第6図
後手:真夜
後手の持駒:桂 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・v金v角 龍 ・|三
|v飛 ・ ・ ・ ・ 桂 ・ ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ ・|五
| ・ 歩 歩v歩 ・ 銀v歩 ・ ・|六
| 歩 ・ 角 金 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 銀 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:銀 歩四 
手数=96  △6六歩  まで

 △同歩が緩手。ここは△4四金▲同歩△同飛といくべきで、▲4五歩△2四飛(変化図)

変化図
後手:真夜
後手の持駒:桂二 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・ ・v角 ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ ・ 銀v歩 ・ ・|六
| 歩 ・ 角 金 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 銀 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:金 銀 歩二 
手数=96  △2四飛  まで

のように進めます。▲2五歩には△6六歩の要領で、こうなれば飛車先が突破できずまだまだ難しいです。
 本譜は▲2四飛と走れたので先手が良くなりました。▲2三飛成として後手は身動きがとりづらい形。▲3四歩が利けばゲームセットですが、△6六歩が好手でした。

第6図以下の指し手
▲5六金△1五角▲2六歩△4四金▲同歩△同飛(第7図)

第7図
後手:真夜
後手の持駒:桂二 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・ ・ ・ 龍 ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 ・ ・ 歩 ・v角|五
| ・ 歩 歩v歩 金 銀v歩 歩 ・|六
| 歩 ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 銀 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:金 銀 歩三 
手数=102  △4四同飛  まで

 第6図では▲同金も有力でした。△5四桂に▲5七金とし、△4六桂▲同金△3七歩成には▲3四歩が利きます。本譜はくさびを残してしまいました。
 そして△1五角が見えていなかった手。▲2六歩の受けに△4四金と食いちぎって△4四同飛。これに対応を間違えました。

第7図以下の指し手
▲3四金△4六飛▲同金△6七銀▲同銀△同歩成▲同玉(第8図)

第8図
後手:真夜
後手の持駒:銀 桂二 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・ ・ ・ 龍 ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 金 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 ・ ・ 歩 ・v角|五
| ・ 歩 歩 ・ ・ 金v歩 歩 ・|六
| 歩 ・ 角 玉 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:飛 銀二 歩四 
手数=109  ▲6七同玉  まで

 ▲3四金が悪手。△2四飛と回られると悪いという意味ですが、▲6六角△2四飛▲同龍△同角▲1一角成くらいにさっぱり指すところでした。当然△4六飛▲同金と切られます。
 本譜はここで△6七銀でしたが悪手。ここは△3七銀とこちらに放り込むべきでした。これなら先手にうまい対応がなく、後手有利でもおかしくありません。

第8図以下の指し手
△6六歩▲同玉△5四桂▲5六玉△4六桂▲同玉△5四桂▲4五玉△6六銀(途中図)▲5四玉△7七銀不成▲同桂△2二歩▲2五竜△5九角▲5七金△7七角成▲6六銀△9九馬▲4三歩(第9図)

途中図
後手:真夜
後手の持駒:金 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・ ・ ・ 龍 ・|三
| ・ ・ ・ ・v桂 ・ 金 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 ・ 玉 歩 ・v角|五
| ・ 歩 歩v銀 ・ ・v歩 歩 ・|六
| 歩 ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ 金 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:飛 銀二 桂 歩五 
手数=118  △6六銀  まで

第9図
後手:真夜
後手の持駒:金 桂 香 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・ 歩 ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ 玉 ・ 金 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 ・ ・ 歩 龍v角|五
| ・ 歩 歩 銀 ・ ・v歩 歩 ・|六
| 歩 ・ ・ ・ 金 ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
|v馬 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:飛 銀二 桂二 歩四 
手数=129  ▲4三歩  まで

 ここからは先手の入玉劇が始まります。本当なら角は渡すつもりではなかったのですが、途中図で▲5九角には△6九金があると気づき渡すことにしました。ですが今見ると、金をそこに打たせた方がよかったですね。
 また、△5九角にも▲4七飛が優りました。△3七金でだめと判断しましたが、▲4一飛成としておけば△4八金にも▲6三桂で勝ち。入玉に頭を取られ過ぎていました。
 小ミスを連発しますが、取り返しがつかなくなったのが最後の▲4三歩(第9図)でした。

第9図以下の指し手
△5一香▲5二歩△同香▲5三歩△6二桂▲4五玉△5三香▲5五歩△8九馬▲6七銀打△7四桂(第10図)

第10図
後手:真夜
後手の持駒:金 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・|二
| ・v歩v歩 ・v香 歩 ・ ・ ・|三
| ・ ・v桂 ・ ・ ・ 金 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 歩 玉 歩 龍v角|五
| ・ 歩 歩 銀 ・ ・v歩 歩 ・|六
| 歩 ・ ・ 銀 金 ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・v馬 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:飛 銀 桂二 歩 
手数=140  △7四桂  まで

 第9図では△6二桂も有力。以下▲5三玉△6六馬▲1五竜△5一銀▲4二歩成△4一香▲4三銀(変化図)

変化図
後手:真夜
後手の持駒:金 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・v銀v香 ・ ・v香|一
|v香v銀 ・v桂 ・ と ・v歩 ・|二
| ・v歩v歩 ・ 玉 銀 ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 金 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 ・ ・ 歩 ・ 龍|五
| ・ 歩 歩v馬 ・ ・v歩 歩 ・|六
| 歩 ・ ・ ・ 金 ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:飛 角 銀 桂二 歩四 
手数=137  ▲4三銀  まで

で難解な形勢。駒がいろいろぶつかり合っていてとても正しく指せる気はしませんが。
 本譜は△5一香。以下歩の連打ですがここでは△6二桂は疑問手。△同香▲同玉△4一桂▲6四玉△5三金▲5五玉△3三角(変化図)

変化図
後手:真夜
後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・v桂 ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・|二
| ・v歩v歩 ・v金 歩v角 ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 金 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 玉 ・ 歩 龍 ・|五
| ・ 歩 歩 銀 ・ ・v歩 歩 ・|六
| 歩 ・ ・ ・ 金 ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
|v馬 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:飛 銀二 桂二 香 歩二 
手数=140  △3三角  まで

とすればぎりぎり先手玉を押し戻せていました。といってもこの状態で正しく指せというほうが酷でしょう…。

第10図以下の指し手
▲3二飛△3七歩成▲5九桂△6六桂▲4四玉△4二歩(途中図)▲同歩成△2一金▲3三飛成△同角▲同金△3六銀▲3四竜△4九飛(第11図)

再掲第10図
後手:真夜
後手の持駒:金 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・|二
| ・v歩v歩 ・v香 歩 ・ ・ ・|三
| ・ ・v桂 ・ ・ ・ 金 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 歩 玉 歩 龍v角|五
| ・ 歩 歩 銀 ・ ・v歩 歩 ・|六
| 歩 ・ ・ 銀 金 ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・v馬 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:飛 銀 桂二 歩 
手数=140  △7四桂  まで

途中図
後手:真夜
後手の持駒:金 銀 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・v歩 飛v歩 ・|二
| ・v歩v歩 ・v香 歩 ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ 玉 金 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 歩 ・ 歩 龍v角|五
| ・ 歩 歩v桂 ・ ・ ・ 歩 ・|六
| 歩 ・ ・ 銀 金 ・vと ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・v馬 ・ ・ 桂 ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:銀 桂 歩 
手数=146  △4二歩  まで

第11図
後手:真夜
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・v金v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ と ・v歩 ・|二
| ・v歩v歩 ・v香 ・ 金 ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ 玉 龍 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・|五
| ・ 歩 歩v桂 ・ ・v銀 歩 ・|六
| 歩 ・ ・ 銀 金 ・vと ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・v馬 ・ ・ 桂v飛 ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:角 銀 桂 歩二 
手数=154  △4九飛  まで

 この辺りはよくわかりません。▲3二飛は△5二金などを防いで自玉を安全にした手ですが、△4二歩とあえて歩を成らせるのがすごい手。△2一金と捕獲しました。真夜さんからは、善悪はともかくこういう意表を突く手が飛んでくることが多々あります。焦ったりしていますが、第11図まではよくわからないなりにぎりぎり優勢を保っています。しかし、ここからがダメでした。

第11図以下の指し手
▲4五歩△5九飛成▲6六金△6七馬▲同金△5五竜▲4三玉△4五銀▲6四竜△5一桂(第12図)

第12図
後手:真夜
後手の持駒:銀 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・v桂 ・ ・v金v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ と ・v歩 ・|二
| ・v歩v歩 ・v香 玉 金 ・ ・|三
| ・ ・ ・ 龍 ・ ・ ・ ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩v龍v銀 歩 ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|六
| 歩 ・ ・ 金 ・ ・vと ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:角二 銀 桂二 歩 
手数=164  △5一桂  まで

 ▲4五歩が悪手。ここは怖くても▲5三玉と取るところ。飛車の利きが通っていても何もありません。
 さらに▲6六金が大悪手。▲6六銀とこちらで取っておけば、本譜の攻めはありませんでした。△4五銀は怖いですが本譜よりはるかにマシです。本譜は△5五竜とされて一気に形勢が接近。大丈夫と見ていましたが、△4五銀まで来てかなりうるさいことに気づきました。△4五銀は読んでたんですけどね…。
 そして最後の△5一桂が読みにない手でした。

第12図以下の指し手
▲同と△5四銀▲5三玉(第13図)

第13図
後手:真夜
後手の持駒:銀 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ と ・ ・v金v香|一
|v香v銀 ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・|二
| ・v歩v歩 ・ 玉 ・ 金 ・ ・|三
| ・ ・ ・ 龍v銀 ・ ・ ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩v龍 ・ 歩 ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|六
| 歩 ・ ・ 金 ・ ・vと ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:角二 銀 桂三 香 歩 
手数=167  ▲5三玉  まで

 ▲同とが大悪手。代えて▲5二玉△6三銀▲4一玉とひたすら逃げるのが正解で、これなら先手玉は寄りませんでした。
 本譜は▲同と△5四銀▲5三玉で大丈夫と読んでいたくらいですから相当疲れていたのでしょう。▲5三玉には△4四銀が当然の一手で、どう転んでも負けです。しかし…

第13図以下の指し手
△6四竜▲同歩△6二銀▲5四玉△5三飛▲4四玉△3二歩▲4三金△5八飛成▲5六銀△5一銀▲6三歩成△4二歩▲5三金△6二歩▲4一飛(投了図)

投了図
後手:真夜
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・v銀 飛 ・v金v香|一
|v香v銀 ・v歩 ・v歩v歩v歩 ・|二
| ・v歩v歩 と 金 ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ 玉 ・ ・v歩|四
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ 銀 ・ ・ 歩 ・|六
| 歩 ・ ・ 金 ・ ・vと ・ 歩|七
| ・ ・ ・ ・v龍 ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:あず
先手の持駒:角二 銀 桂三 香 歩 
手数=183  ▲4一飛  まで

 △6四竜が大ポカ。どうやら△6三銀で決まると錯覚していたようで、▲5五竜でダメということを発見したのは秒読みが終わる10秒前。あわてて△6四竜と路線変更したようです。△4四銀が真夜さんに見えていたら即死でした。なんとか命拾い。
 △6二銀が最後の悪手。代えて△4七飛ならまだ難しかったようです。△6二銀のあとは特段事件は起きず、入玉が確定して後手の投了となりました。

 序盤は上手く行き過ぎたくらいですが、中終盤で怪しい展開になり最終番でひっくり返されるといういつもの負けパターンにもうちょっとで陥るところでしたが、なんとか相手にも間違えてもらい勝ちを拾いました。上リーグの意地を見せた…とはお世辞にも言えませんが、なんとか勝利しました。トーナメントを勝ち、次はいよいよひとつ上の1A組に所属する造花さんとの対局です。といっても、順位戦(自戦記はこちら)で戦い勝った相手、続けて勝ちに行きます!

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