美濃崩しの手筋①~▲6二銀~

 こんにちは。なにわづです。
 〈今回のまとめ〉
・手筋を知り、応用しよう
・▲6二銀は有名だが、そのあとの変化について詳しく知るとより効果的

今回から、「手筋」について書いていきます。
 「手筋」とは、将棋における「公式」のことです。数学のテスト中に、三角形の面積の公式をいちいち証明する人はいません。「(面積)=(底辺)×(高さ)/2」とか、「S=absinθ/2」とか、覚えて使っているはずです。
 将棋においてもそれは同じです。数学に類題があるように、将棋にも類型があります。「美濃囲い」「矢倉囲い」のように、何度も繰り返し出てくる物は、一度に覚えてしまったほうが点数(=勝ち星)が稼げる。これは学問の真理ともいえます。
 そして、私の講座では、「応用」を大切にしていきたいと思います。「公式を覚えるだけでは何も意味がない」とよく言われる通り、「手筋を覚えるだけでは何も意味がない」のです。成立条件、速度、出現率、いろんな観点からそれぞれの手筋を考察し、解説していきます。
 というわけで、今回は美濃囲いから始めます。最近では居飛車左美濃の割合も増えてきており、一番人気の囲いといえるでしょう。
 まず、美濃囲いとはどんな囲いなのかから。

(片)美濃囲い
 
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=0    まで

 5二に金が付いている形が普通で美濃囲いと呼ばれますが、この二枚の金銀だけなら片美濃囲いと呼ばれる形になります。
 ~美濃囲いの長所と短所~
 【長所】
・組むまでが早い。7一玉型でも十分堅いので、最短3手で囲いが完成する。
・玉が遠い。居飛車対振り飛車では十中八九右から攻めが来るので、そこから離れている。
・金銀の連携がいい。矢倉や船囲いには玉で守っている(=取られたら玉で取り返さなければいけない)金銀があるが、美濃囲いにはそれがない。
 【短所】
・玉の地点に駒の利きがないので、王手されると逃げてももともと玉がいた位置に駒を打たれてさらに攻められてしまう。(=一度王手がかかるともろい)
・上部に金銀がないので、上からの攻めに弱い。

 このような特徴を踏まえ、「出る順」で手筋を解説していきましょう。
 今回紹介する手筋は、こちらになります。

 
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ 龍 ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 
手数=0    まで

 美濃崩しでも最も有名な手筋の一つです。右側に竜を作り、美濃囲いを横から攻めようとしています。さてどう攻めるかといったところ。
 美濃囲いに横から王手をかけるなら、7一から王手をかけるしかありません。そこで7一に利いている△6一金をずらそうというのが発想のもと。
 図では▲6二銀が手筋の一手です。ぜひ記憶ください。△同金と取るのが自然ですが、狙い通り7一への利きがなくなりました。同時に竜の利きが7一まで通り、▲7一角と打てます。
 もし、図で持ち駒が銀二枚でも、同様に▲7一銀を狙って▲6二銀があります。6二に打つ駒は香や金でもいいですね。
 このように、美濃囲いを横から攻めるときは、6一金をずらすのが急所になります。
 しかし、これで終わってはいけません。「応用」の内容に入っていきます。今回の記事は、まず△9三歩型に対する手筋から。

後手の持駒:飛 角 金三 銀三 桂三 香三 歩十三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ 龍 ・ ・ ・|一
|v玉 ・v銀 馬 ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 
手数=0    まで

 ▲7一角に△9二玉と逃げ、▲6二角成とした局面。持駒には取った金がありますが、実はもう一つある駒があればこの玉は詰めろになっています。ある駒とは何か、答えは複数あります。考えてみましょう。

 正解は「桂」「銀」「金」「角」「飛」です。順に解説していきましょう。

 まずは「金」「飛」。これは簡単です。▲8二金▽同玉▲7一竜(馬)▽9二玉▲8二金(飛)まで。

 次に、「桂」。これは▲8二金△同玉▲7一竜△9二玉▲7二竜に後手は8二に何かを合駒しますが、そこで8四桂と打てば(図)

後手の持駒:飛 角 金三 銀三 桂二 香二 歩十三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
|v玉v香 龍 馬 ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・|三
| ・ 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 
手数=0    まで

△同歩に▲8三銀まで。合駒した駒は動くと玉が取られてしまうので詰みとなります。

 そして最後に、「銀」「角」。これは気づきにくいかもしれません。
 桂の時と同様に▲8二金▽同玉▲7一竜△9二玉▲7二竜と追って(図)

後手の持駒:飛 角 金四 銀二 桂三 香三 歩十三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
|v玉 ・ 龍 馬 ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀二 
手数=0    まで

8二に金や飛車以外の駒を合駒するのは▲8一竜と桂のほうを取って、△同玉に▲7二銀(角)▽9二玉▲8一銀(打)まで
8二に金や飛車を合駒するのは、▲同龍と今度は合駒のほうを取って、△同玉に▲7一銀(角)▽9二玉▲8二金(飛)までとなります。

 そしてもう一つ応用編として、▽6三歩がない場合に有効な詰み筋も紹介します。
 ▲8二金△同玉▲7二馬(図)と切り飛ばし、△同玉に▲5二竜と引けば、何を合駒しても▲6三銀△8二玉▲6二竜までの詰み。

後手の持駒:飛 角 金四 銀三 桂三 香三 歩十四 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ 龍 ・ ・ ・|一
| ・v玉 馬 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 
手数=0    まで

 これら変化を実戦ですべて読み切るのは簡単ではありません。しかし、覚えておけばすぐに察知して詰ましに行くことができます。

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ 龍 ・ ・|一
| ・v玉v銀 銀 ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=0    まで

次に、▲6二銀を相手が放置した場合を考えてみます。もし持駒に金か飛車があれば、▲7一角△9二玉▲8二金(飛)で詰みます。ないときは▲6一竜(図)と切って、△同銀に▲7一角と打てば詰みますね。もし6三の地点が空いている場合は先に▲7一角と打ち、△9二玉に▲6一竜と切れば良いです。

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ 龍 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 銀 ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 金 
手数=0    まで

 ▲6二銀は金(飛)を持っていれば詰めろ、持っていなくても二手スキになることがわかりました。

 さて、後手のほかの受け方を考えてみましょう。▲6二銀に対して▲7一角(銀)の筋と▲6一銀成(不成)を両方受けるのは容易ではなく、受ける手は△5一歩や△7一金打くらいしかありません。

 まず、△5一歩(図)から。後手が5筋に歩が利くときはいい粘りになることがあります。

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v歩 龍 ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 銀 ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=0    まで

 
 最も厳しい攻めは▲5一竜△同金▲7一角△9二玉▲5一銀不成(図)です。

後手の持駒:飛 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 角 ・ 銀 ・ ・ ・ ・|一
|v玉 ・v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 歩 
手数=0    まで

 これは▲8二金までの詰めろになっています。△9四歩には▲8二金△9三玉▲7二金と銀を取れる(また、9筋に歩が利いたり、9三に打ち込む駒を持っているなら▲9三○△同桂▲8二金の筋で詰む)ので、後手は8二に駒を打つしかありませんが、銀以外の駒を打つのは▲6二銀成~▲7二成銀と攻めるのが厳しい手になります。
 また、後手が銀を持っていたり、飛車を渡したくない場合は、△5一歩に▲6一銀成△同銀▲5一竜とシンプルに攻めて、△7二銀打に▲5二金と攻める手が有力です。
 ちなみに持ち駒が金角で初めに▲6二金と打っていた場合、▲6二金に対して△5一歩は▲同竜△同金▲7一角△9二玉▲7二金で必至となります。

 次に、△7一金打(図)。

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v金v金 ・ 龍 ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 銀 ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=0    まで

 後手に金がない場合は▲7一銀不成△同金▲6二金と攻め立てて、△6一銀に▲7一金と取れば後手は△同玉とするしかなく、玉を釣り出せます。そこで▲5二金と攻め立てれば寄り形です。後手が金を持っていても、▲7一銀不成△同金に▲5二金と控えて打ち、△6一金打に▲5三角と攻めるなど、攻めを継続することができます。

 また、金銀がなくとも、△6四歩型(下図)には香をうまく使った手筋があります。

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ 飛 ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 香 
手数=0    まで

 ▲6三香△7一金▲6二香成(図)が香に金駒の働きをさせる手筋。△同金に▲7一角で寄り。▲6三香に△同銀はもちろん▲6一飛成です。

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v金 ・ ・ 飛 ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 杏 ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=0    まで

 この筋は先手の飛車が二段目にいても使えることを知っておいてください。▲6三香は取れませんし、▲6二香成で△同金▲同飛成と攻めることができます。

以下の図は応用です。

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ 飛 ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 桂 香 
手数=0    まで

 先ほどの筋が頭に入っていれば簡単ですね。▲6四桂△同歩▲6三香です。もちろん先手の飛車は2段目でも有効です。

 最後に実践の一例として、応用問題を出題したいと思います。少し骨のある問題ですが、記事の内容を頭に入れて挑戦してみてください。正解は本記事の一番最後にあります。

応用問題
後手の持駒:桂 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ 龍v歩 ・v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・v金 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・ ・|三
|v歩 ・ ・ ・v歩v銀 銀 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 歩 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ ・ ・ ・vと 歩 ・ ・ ・|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・v龍 ・ ・|八
| 玉 桂 ・ ・ 金 ・ ・v馬 ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 金 桂 香 
手数=0    まで

 ここまで▲6二銀とその周辺手筋について解説してきました。▲6二銀だけを覚えるのではなく、その周辺の手筋も頭に入れ、より効果的に美濃囲いを攻め落としましょう!

 最後に、この記事のシリーズの今後の展望について書いておきます。
 今回は▲6二銀でしたが、このように細かくパターン分けをし、記事一覧に紐付けして通読しやすいようにする予定です。次の記事は「端を絡めた攻め」になると思います。

〈今回のまとめ・再掲〉
・手筋を知り、応用しよう
・▲6二銀は有名だが、そのあとの変化について詳しく知るとより効果的

再掲・応用問題
後手の持駒:桂 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ 龍v歩 ・v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・v金 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・ ・|三
|v歩 ・ ・ ・v歩v銀 銀 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 歩 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ ・ ・ ・vと 歩 ・ ・ ・|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・v龍 ・ ・|八
| 玉 桂 ・ ・ 金 ・ ・v馬 ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 金 桂 香 
手数=0    まで

 応用問題、正解は▲6四桂。そのあとの変化について書く前に、まずは失敗例から。
▲6二香は取ってくれれば▲7一角△9二玉▲8二金以下詰むが、△7一金で二の矢がありません。
次善手は▲6二金ですが、△同金と取る手が△8七桂▲同銀△8八金までの詰めろになってしまうので△同金に▲7一角△9二玉と利かせてから▲5八桂と受けるしかなく、難解な勝負に戻ってしまいます。

それでは正解手の▲6四桂の変化を見てみましょう。
▲6四桂に後手が攻めるとすれば△6七とくらいですが、▲7二桂成△同金▲6一角が詰めろとなり、寄り筋となります。以下、△7四歩と逃げ道を広げる手に対しては▲5二竜と迫っても良いですし、▲7二角成△同玉▲7三香から詰みもあります。だからといって▲6四桂に△同歩と応じるのも▲6三香の筋が決まり、金駒を渡さず迫れているのが大きく先手勝ちとなります。

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コメント

  1. なにわづ says:

     まずは、貴重なご意見ありがとうございます。 
     
     そうですね。盤面は再び推敲してみると少ない感じがしますね。もう少し足すつもりですがやはりkifu for JSなどの動く将棋盤がないと級位者の方には見づらいでしょうか。実装を検討していますが、やはりいくらか技術的問題が残りますね。
     
     見出しが具体的にどの内容を指しておられるか分からなかったのですが、レイアウトに工夫の余地が残っているのは承知しております。今後より読みやすい形にできるように試行錯誤していく所存です。その点具体的な指摘をいただけると大変有り難いです。
     
     

  2. しめじ says:

    内容は十分かと思いますが、級位者向けに書かれるのであれば局面図が少ないと思います。

    また、見出しを太文字にするなど、読み手を意識されたレイアウトの工夫を望みます。
    現時点でははっきり言って見づらいです。

    内容が充実していても、最後まで読む気になりません。