はじめにお読みください

 このたびは研究サイトに足を運んでくださってありがとうございます。研究記事を見ていただく前に、内容への理解を深めるためのこのサイトの方針、あるいは私の考え方を説明させていただきます。
 このサイトで公開されている研究は、基本的に居飛車をもって、様々な戦法に対応できるようになろう、という趣旨のもと行っています。ただし、どの戦法を選ぶかということに際しては、「棋理」を重視するようにしています。
  私は、使う戦法を選ぶときの理由には2種類あると思っています。1つは、実戦的な意味。2つは、棋理的な意味です。
 例えば、横歩取り青野流を例にとってみます(青野流を知らない、という方もとりあえず読み進めてみてください)。横歩取り青野流使いに「どうして青野流を使っているの?」と訊けば、どのような答えが返ってくるでしょうか?おそらく、「攻めたいから」「終盤力勝負になるから」あるいは「研究にハメやすいから」といった答えが返ってくるかと思います。もちろんこれらも立派な戦法選択の理由となりえます。実際、相手をよく知っている場合などはさらに効果的でしょう。
 では、青野流の棋理的な意味はなんでしょうか?私に言わせてもらえれば、「先手が歩得を主張し後手が手得を主張して先攻する通常の横歩取りではなく、通常損でありなおすべきとされる飛車の位置と早々の歩得を活かし、足の早い桂と足の長い角を協力させて先攻する戦法」ということになるでしょう。どうでしょうか?青野流を知らなくても、私がどういう考え方をしているかは伝わったのではないでしょうか。
 実戦的な理由で戦法を選択することは悪いことではありません。しかし私は、棋理的な意味を理解したうえで戦法を選択するほうが、序中盤で指し手の方針を見失いにくい、そう思うのです。また、このような考え方を身につけておくことによって、経験の乏しいような局面を迎えた時でも、自然と形勢判断や方針決めができる、とも思います。そこで、このサイトでは研究に入る前に、その戦法の意味を明確に分析したいと思います。このような私の考え方を念頭に置いたうえで研究記事を読んでいただければ、幸いです。

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